| 配合馬体診断 |
| 1歳上の半姉はホッコータルマエ産駒だったため、ダートのイメージが強かったが、本馬は父にスプリンターズSの覇者タワーオブロンドンを迎え、一気にスピード色の濃い血統へ変貌した。母の父ヘニーヒューズもアメリカのダート6～7F戦のG1ウイナーで、産駒にはアジアエクスプレス、モーニン、ワイドファラオと1600mのGⅠ馬が顔を揃えている。スピード×スピードの爆発力を秘めた配合である一方、父と母の父それぞれの主戦場が芝とダートに分かれていることもポイント。馬場に固執せずレース選択ができる。 |
| DAM |
母：ハニーウィル
当クラブがセレクトセールで落札し、栗東・村山明厩舎よりデビュー。初勝利を挙げた直後には、チューリップ賞（GⅡ）に挑戦するなど、期待が大きかったものの、怪我により3歳春で引退した。母系はJRAでの勝馬率が40％を超える名門ハニードリーマー系。タイセイビジョンで現在も脚光を浴び続けるこの一族に、新星誕生を願いたい。 |
| 中村雅明 牧場代表のコメント |
| 半姉に比べて馬格があり、全体のバランスも素晴らしく、良質な牝馬らしい品格を感じます。柔らかさがある歩様で、脚元の心配には及びません。気性的に負けん気が強い面が見られますが、反面、怯んだり臆病な面はなさそうです。父の初年度産駒で馬体の雰囲気が似ています。母の資質も併せ、スピードをフルに活かし、桜花賞路線で輝く存在になってくれるのではないでしょうか。 |
| 吉澤ステーブル 鷲尾マネージャーのコメント（2023年10月） |
半姉よりパワーを感じる好馬体、桜路線で活躍できる感触。
９月25日に入場。パドック放牧とウォーキングマシンで環境に慣らすと、数日でおとなしくなり、10月中旬からロンジングとドライビング運動を開始。スムーズに馴致が終了、現在は騎乗運動に移行しています。まだ背中を慣らす程度ですが、現在はＢＴＣの直線ウッドコースでハロン22秒程度のキャンターを乗り込んでいます。姉スイートウィルとは違う印象で、牝馬にしてはサイズがあるので順調にピッチを上げていけると思います。飼い葉食いも良く、成長を促しながら調教を進めます。 |
